部がい者
2024年7月に本格始動した部がい者は「哲学的音楽同盟」を自称する3人組バンド。
グラムロックの不完全性を肯定する美学に、プロトパンクの荒々しさやEDMやチルアウトミュージック等の現代的なテクスチャを融合させた新しいサウンドを展開する。
フロントマンのEVEN SOはグラミーな歌声や文学的で端的な歌詞表現が特徴。ソロプロジェクト「言い分、そう。」も展開している。
ギタリストのT-bayはジャズやポップの要素を取り入れた技巧的なリフやソロを奏でる。
ファッションヴィジョナリーでもあるピアニストのQ-glamは、繊細でありながら印象的なピアノラインやシンセサイザーを担当。
それぞれ違った個性が混ざり、ぶつかり合うことで生まれるサウンドは唯一無二。
バンドメンバー全員で手がけるヴィンテージブランド「MY FORM」も、彼らの美学を体現している。
関口遼(音楽ジャーナリスト)